劇場は沼。

そのままです。

舞台 BIRDLAND ただの感想。

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久々のブログ…

 

どうやるんだっけ?

 

 

 

はじめまして。

 

これから、観劇の感想をつらつら書いていこうと思っています。

 

以前からオタクブログは書いていて引越ししてこようかとも考えましたが、ちょっと(ちょっと、よ)真面目にしたいと思ったので心機一転。

 

長くて拙い文章が続きますが、良かったらお付き合い下さい。

 

 

 

ネタバレ(解釈?)あるので、うまくスルーして下さいませ。

 

 

 

 

 

 

さて先日、Birdlandを観にPARCO劇場へ行ってきました。

 

(だいぶ記憶薄れてきてますが。)

 

お目当てはもちろん上田くん。

 

2020年にEndless SHOCK でドボンしてからすっかり虜です…

 

(その話はまた今度)

 

(まぁ舞台が観たくてFC入りましたケド)

 

 

 

ロックスターとして頂点に立った男のワールドツアー最後の一週間ーー。

 

いやぁ、この最初の一文だけで想像を絶するワケです。

 

(はあぁ…)

 

頂点なんて極めたことないですし、ましてや芸能の世界は知らないし。

 

と思って構えていたのですが、劇中にロックは一曲も出でこない。

 

要所要所で、ピアノの音色が静かに響くのみ。

 

舞台装置もシンプルだし、ポールって本当にロックスターなの?という印象を受けました。

 

(フライヤーやパンフレットが熱かったからね。)

 

 

あとは私が勝手に翻訳ものあるあるだと思っている、台詞が膨大(笑)

 

(上田くん、お疲れ様です。)

 

(言語の違いって大きいですよね…)

 

でも、日本語にした時に感じる違和感はほとんどありませんでした。

 

これ、パンフレットを読むと分かるのですが。

 

この点については上田くんも気にしてくれていたようです。

 

観客を置いてきぼりにしたくない、って。

 

観ている側には大変ありがたい配慮ですよね。

 

集中力切らさずにどっぷり世界に浸れます。

 

 

 

最後の一週間にして、なかなかのスピードで破滅していく主人公、ポール。

 

 

ポールのやることは擁護できないけれど、それでも寄り添ってあげたい気持ちも生まれてきて。

 

優しいんですよ、ポール。

 

女を見つめる瞳、大きな手で頭をなでるそのしぐさ。

 

そして、正直。

 

もともとの性格なんでしょうけど、災いの元でもある。

 

酒やらひと時の快楽に身を任せたり、病気の心配をしてみたり…

 

台詞の端々からも精神を病んでいる様は感じ取れるんですよ。

 

やはり、人から注目されるってやはり大変ですね…

 

 

この舞台を観て以前読んだ本(というか、手記)の内容とシチュエーションが似ているなー、と。

 

その本は今は手元にないし、ちょっとあやふやな部分もあるんですが。

 

何を、誰を心から信じれば良いのか…

 

自分の意見があるような、ないような…

 

言っていることが右へ左へ流されていくのを追体験しているような気分になりました。

 

 

そしてポールは決定的な過ちを犯す。

 

手にしたものが砂のように指と指の間から抜け落ちていくような儚さではなく、卵を素手で握り潰してしまったような脆さ。

 

手のひらに残ったものはもう、元には戻らない。

 

そして初めて自分の心と対峙することになった。

 

もしかしたらこれは全てポールの夢だったのかもしれない…

 

 

そう思っていました。

 

パンフレットを読むまでは。

 

恥ずかしながら私はこの戯曲の背景を全く知らなかったので、モデルがいたなんて想像もしませんでした。

 

ということはあの場面はポールの夢ではない?

 

(じゃあ、あの暗闇は何?)

 

投獄されたの?

 

入院させられたの?

 

ポールはベッドの中でうなされていたのかも…

 

 

 

 

 

 

今回は一回しか観劇できなかったのであまり深い考察ができなかったけれど、もう一度観たらまた違う解釈が生まれそうな作品でした。

 

(他の登場人物の考察までできませんでしたし。)

 

すごく演者と観客の感覚に委ねられていて、こちらも試されているようでした(汗)

 

 

 

上田くんをはじめ、共演者の皆さま。

 

演出の松居さん、スタッフの皆さま。

 

皆さまが丁寧に紡いで下さって、久々に見応えのある作品でした。

 

世の中大変な状況ですが、どうぞ千秋楽まで駆け抜けられますように…